あなたの人生が前向きに動き出す朝の10分間。J-WAVE 81.3FM MAKE MY DAY「NOMON YOUR WELLNESS」。
「人生100年時代」を迎え、健康寿命を伸ばしていくことが社会課題となっている中、歳を取ることに前向きで、自分らしい人生を全うできるプロダクティブ・エイジングの実現を目指し、「LIFE IS LONG.」というメッセージの元、最先端科学を食卓へ提供していくNOMONが送るラジオコーナー。
このコーナーでは、ステキに自分らしく人生を生きる「プロダクティブ・ライフ」をテーマに、毎月、素敵なゲストをひとりお迎えして、豊かなライフスタイルのヒントとなる体づくりやスポーツ、食などの話をお届けします。
10月のゲストは、トライアスリートとして活躍しながら、日本で数少ない女性トライアスロンコーチを務める中村美穂さんが登場。過酷な競技を背景に、常にポジティブな彼女のマインドとライフスタイルを紐解いていきます。
フィジカルとメンタルをバランスよく配分しながら、レースに挑むトライアスリート。中村さんが気をつけている生活習慣についてお話を伺った。
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意味のある時間を過ごそうという意識
「わたしは、必ずなにか意味のある時間を過ごそうと毎日意識しながら生活しています。生活習慣で気をつけていることは、ダラダラしないことですね。別にそれが悪いわけではないのですが、ダラダラしてしまうと自分自身のストレスになってしまうんですね。たとえば、この時間になにか出来たんじゃないかとか、そう思ってしまうことが嫌で。わたしは、あれも勉強したいし、これも発信したいとか、いつも考えてしまうんですね。だから、わたしは睡眠時間がとっても少ないんですよ。なにか知らないことがあると、本で調べて勉強したり、生徒さんたちのトレーニングのフィードバックや練習メニューを考えたり、それ以外にも仕事がたくさんあるので、最後は自分の睡眠時間を削って対応するしかなくて、ついつい寝る時間が少なくなるのが、自分の悪いところだなって、自分でも理解はしています」。
中村さんの睡眠時間は、平均して3時間から4時間程度だとか。寝る間も惜しまずに、その強い好奇心とコーチとしての責任を全うしながらハードな生活を送っている。そんな日々の中でちょっと体を休める彼女流のコツがあるんだとか。
「わたしは、ちょっとした空き時間ができたら、15分くらい目を閉じて体を休めます。あと、電車移動の時もそうですね。それから、午前中にすごく体を使って動いたら、午後は頭を使う時間にしようとか、なるべく疲労が体の一部に蓄積しないようにバランスを考えながら、頭と体を使う時間にメリハリをつけていますね。頭が疲れたら、ちょっと走って頭を休ませたり、必ずどこかでリフレッシュできるようにしています。そうすることで、心や体のストレスが緩和されるような気がしています。メンタルヘルスとか、ストレスをどう解消するのか、やり方はたくさんあると思いますが、これがわたしの頭と体の休め方になりますね」。
頭や体、どちらかの一部分に疲労を蓄積させないように、メリハリでバランスを取りながら、自己回復を行なっているという中村さん。体力を配分しながら過酷なレースに挑む、トライアスリートならではの回復方法だ。
そんな彼女が、トライアスロンの現役選手であり続ける理由を訊いてみた。
レース中は頭の中が全部数字なんですよ
「アイアンマンレースの時は、180kmもの長い道のりをバイクで漕ぎ続けないといけないんですね。だいたい時速30kmで進んで、約3時間かけて走破するんですね。たまに「そんなに自転車漕いで暇じゃないの?」って言われることがあるのですが、実はレース中、ずっと頭の中で計算しながら体を動かしているんです。このペースと出力数でペダルを漕いだら、1時間後の自分はどんな状態で、どのパワーで出力できているのか、進んだ距離に対しての汗の量で、自分は20分後にどれだけの塩分量を摂っておけばいいのか、すべて数字で緻密に考えているんですね。だから、レース中はずっと頭を動かしているんです。あとは、アクシデントの時に手持ちのカードが出せるのか、これまで積み重ねた練習量がどうリカバーしてくれるのかも考えながら、レースに自分が対応してくことが大事なんです。これは、指導者としてわたしの語彙力でもあります。色々な意味で、コーチはすごく責任が大きいじゃないですか。わたしがトライアスロンをやり続けている理由がそこにもあります。自分自身がトライアスリートであることによって、さらに多くの経験値を積むことができます。その経験があれば、アクシデントが起こった時に、こういう方法で解決できるんだって、生徒さんたちに数多くの対処方法を届けることができます。コーチとしての引き出しを増やすためにも、わたし自身がトライアスロンに選手として出続けなければいけないなと、いつも考えています」。
3つの競技をこなす、体力がすべてのトライアスロンかと思われがちだが、すべてのペース配分と出力数、
塩分補給など、緻密な計算と自己分析が勝負を決める、知的で戦略的なスポーツだ。その上で、アクシデントにも十分に対応できるスキルも必要となる。メンタルとフィジカル、そしてスキルが一体となって、過酷なレースをクリアすることができるのだ。
最後に、中村さんが大切にしている元気の源について伺った。
一生懸命は夢中には勝てない
「わたしは人が大好きなので、誰かが笑顔でありがとうって言ってくれたら、自分の努力が報われるって純粋に思っています。自分が障害を乗り越えることで、誰かを助けられたり、誰かの勇気になったり、誰かのありがとうに繋がるのであれば、わたしは寝る間も惜しまず、一緒に取り組んで、真摯に向き合っていきたいと考えます。わたしは、周りの人たちに生かされているんだなぁって感じながら、その人たちへの感謝とありがとうに繋がれば、最高の人生だって思って一生懸命に生きています。トライアスロンのプロコーチとして活動しながら、過酷なレースに身を置くことで、みなさんの秘めた可能性を引き出しながら、素晴らしいチャレンジを一緒に取り組んでいきたいなって思っています。最後に、「一生懸命は夢中には勝てない。」って言葉を自分の生徒さんに教えてもらったんですが、まさにその通りだなと。わたしは、いつも夢中になれるなにかを必ずひとつ、心の中で持っておこうといつも考えています」。
大自然の中で、頭脳と体力を駆使しながら、あらゆる局面を打破し、自分の限界を超えることで辿り着ける頂。そこへ向かう強い好奇心が、自分を成長させ、どんな難関も恐れずに挑戦させる。人の生き方や考え方、そしてライフスタイルまでも変えてしまうトライアスロン。
このスポーツの魅力を、中村さんの生き方を通して教わった。
【プロフィール】
中村美穂
1986年生まれ。法政大学出身
紹介制トライアスロンコミュニティ「TRIMING」主宰・代表
トライアスロンコーチ・トライアスリート・日本トライアスロン連合公認審判員・日本ライフセービング協会会員
日本で数少ないトライアスロンコーチ。4歳から水泳をはじめ、7歳から大学卒業まで競泳競技一筋。大学卒業・競泳競技引退後、一般企業に就職、スポーツから離れた生活の中で心身の病気を経験。『自分の人生はスポーツによってより豊かに彩られる』と実感し、指導者としてスポーツの世界に戻る。自分の経験を指導者の立場から語彙化するため、栄養学・心理学・機能解剖学・幼児の心理学・ヨガRYT200取得など幅広く学び、指導者として独立。トライアスリートとしても、コーチとしてもトライアスロンを安全に楽しむ普及活動を行っている。又、プロアスリートのマネジメントや、知育運動プログラムの普及活動、若年層の自殺率をゼロにするための活動『一般社団法人誰もが誰かのライフセーバーに』の理事を務めるなど、活動は多岐に渡る。
https://ginzamag.com/interview/miho-nakamura/
https://www.specialized-onlinestore.jp/contents/blog/detail/478
NOMON YOUR WELLNESS OCTOBER INTERVIEW
【番組インフォメーション】
J-WAVE 81.3FM MAKE MY DAY「NOMON YOUR WELLNESS」
「ココロとカラダが喜ぶ日曜日。」がテーマのJ-WAVE『MAKE MY DAY』内にて、毎週日曜日AM7:05-7:15にお届けしているNOMON YOUR WELLNESS。「人生100年時代」を迎え、健康寿命を伸ばしていくことが社会課題となっている中、歳を取ることに前向きで、自分らしい人生を全うできるプロダクティブ・エイジングの実現を目指し、「LIFE IS LONG.」というメッセージの元、最先端化学を食卓へ提供していくNOMONが送るラジオコーナー。
毎週日曜日 7:05am – 7:15am(10分コーナー)
ナビゲーター:前田智子
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