あなたの人生が前向きに動き出す朝の10分間。J-WAVE 81.3FM MAKE MY DAY「NOMON YOUR WELLNESS」。
「人生100年時代」を迎え、健康寿命を伸ばしていくことが社会課題となっている中、歳を取ることに前向きで、自分らしい人生を全うできるプロダクティブ・エイジングの実現を目指し、「LIFE IS LONG.」というメッセージの元、最先端科学を食卓へ提供していくNOMONが送るラジオコーナー。

このコーナーでは、ステキに自分らしく人生を生きる「プロダクティブ・ライフ」をテーマに、毎月、素敵なゲストをひとりお迎えして、豊かなライフスタイルのヒントとなる体づくりやスポーツ、食などの話をお届けします。

今月は、元サッカー日本代表として活躍し、現在はAuB株式会社 代表取締役を務める鈴木啓太さんにお話を伺います。2000年に浦和レッズに入団、16年間浦和でプレイし、ベストイレブンに2度受賞するなど輝かしい功績を残し、日本代表のMFとしてもオシムジャパンで活躍されてきました。鈴木さんは現役引退後、アスリートの腸内環境の分析を行う、スタートアップ企業AuBを設立。700人以上のトップアスリートの腸内細菌研究をベースに、コンディショニングサポート事業やフードテック事業など多岐にわたり展開しています。

日本代表として活躍し、浦和レッズではレジェンドと呼ばれ、多くのサポーターたちから愛されていた鈴木さん。今回は現役時代を振り返っていただき、どんな選手だったのかお話を伺おう。

サッカーが下手くそだからの戦略。

「みなさんにレジェンドだって言ってもらえるのは、非常にありがたいのですが、自分では全くそう思ってないんです。なぜなら、ボクはサッカーが下手くそなんですよ。現役時代は、周りにすごい選手たちがたくさんいて、『その選手たちが試合で輝くためにはどうしたらいいのか?』を常に考えていました。チームが結果を出してくれたお陰もあって、ボクもその中の一員としてレジェンドって言っていただいているのかなって思います。本当に自分自身、試合を決定づけられる選手でもないですし、特別なことが出来るわけでもなかったので、ボクなりの戦略がありました。監督って優秀な選手を使うじゃないですか。だいたいのスター選手って、攻撃的な選手が多いんです。攻撃が多い分、試合中に守備でのほころびが出ます。じゃあ、そのために一生懸命に走ってくれるやつとか、体を張ってくれるやつが必ず必要になって、そういう選手を監督は選ばざるを得ないんですよ。さらに、スター選手たちにとって必要な選手になってしまえば使うしかない。サッカーという組織の中で、自分の強みを磨いていきました」。

鈴木さんは、小学校からサッカーをはじめて、中高と進む中で自分よりも上手な選手を何人も見てきたという。そんな中、サッカーでの自分の役割を意識するようになり、チームが勝つためにはどうすればいいかを考え、サポート役に徹するようになったそう。この考えこそが浦和レッズ、日本代表での活躍に繋がっていく。そんな中で、人生のターニングポイントになった瞬間を訊いてみた。

自分の実力を認めてこそ、次へと進むことが出来る。

「振り返ると、ものすごく色々なシーンがありますが、中でも大きな出来事だったのは、2004年のアテネオリンピックの時ですね。最終予選ではキャプテンをやらせてもらっていたのですが、残念ながら選手としてはオリンピックの本戦に行けなかったんです。もちろん悔しかったんですが、オリンピック代表メンバーの発表があった時、そんな中でも、色んな方がボクを応援してくれるんですよ。家に帰るときに母親に『オリンピック代表に入れなかったんだ』って電話したんですよ。そしたら『いいじゃない、頑張ったじゃない。まだまだ、これから先に人生続くんだから頑張りなさい』ってすごく明るい声で言われたのですが、電話口で泣いているのがわかったんです。その時に自分を応援してくれる人を悲しませてはいけないって思いましたし、本戦メンバーに入れなかったのは、自分に実力が無かっただけなんだなと思いました。このことが、ひとつの大きなターニングポイントになって、自分に実力をつけないといけないって思いましたね」。

大切な家族からの一言が、自分の悔しさを超えて次のステージへと進むターニングポイントとなった。ネガティブになるのでは無く、しっかりと受け止められる姿勢で向き合う、とっても素晴らしいと思う。そのマインドセットが、現役時代の数多くの活躍を生み出し、浦和レッズのレジェンドへと押し上げた。そんな鈴木さんが現役を離れて6年、ビジネスとサッカーの共通点に気付いたそう。

名将の言葉を人生の言葉に。

「サッカーって、プレイする選手もいれば監督もいます。組織で動くから、ひとりでは出来ないじゃないですか。そしてチームを運営している会社を経営している人がいて、さらにはファンやサポーターも一緒にいます。みんなと一緒に戦って、みんなと運営していく。ボクはこのサッカーで学んだことは一般社会に活かしていけると思っています。素晴らしい監督たちと一緒に仕事をしていく中で、本当に優秀な人たちと戦ってきましたし、その中で本当に色んなことを学んで来たんだなって思います。特に心に残っているのは、ボクが日本代表の時の監督イビチャ・オシムさんからの言葉ですね。アジアカップベスト16でのオーストラリア戦の試合前に、『知恵と勇気を持って戦いなさい』って言ってくれたんです。そして『知恵というのは頭で考えること、勇気っていうのはその名の通り。知恵だけでも何も起こらない、勇気だけで突っ込んでしまっては上手くいかないだろう』というお話をされた時、これは今後の人生で役立つだろうって、すぐにメモをしました。今まさにこの言葉を持って、どんな世界に行っても知恵と勇気で進んでいきたいなって思っています」。

2006年から2007年、日本代表の監督としてチームを牽引してきた、名将イビチャ・オシム監督。賢く走るサッカーを掲げ、数々の日本代表戦の勝利を飾ってきた。「アイディアの無い人間もサッカーは出来るが、サッカー選手にはなれない」など、オシム節とも呼ばれた名言も数多く残している。そんな名将の言葉が鈴木さんの心に深く刻まれている。

 

【プロフィール】

鈴木啓太

元サッカー日本代表。AuB(オーブ)株式会社代表取締役。静岡県に生まれ育ち、小学校時代は全国準優勝。中学校時代は全国優勝を成し遂げ、高校は東海大翔洋高校へ進学。その後、Jリーグ浦和レッズに入団。その年にレギュラーを勝ち取ると2015年シーズンで引退するまで浦和レッズにとって欠かせない選手として活躍 。2006年にオシム監督が日本代表監督に就任すると、日本代表に選出され、初戦でスタメン出場。以後、オシムジャパンとしては唯一全試合先発出場を果たす。

https://aub.co.jp

 

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【番組インフォメーション】

J-WAVE 81.3FM MAKE MY DAY「NOMON YOUR WELLNESS」

「ココロとカラダが喜ぶ日曜日。」がテーマのJ-WAVE『MAKE MY DAY』内にて、毎週日曜日AM7:05-7:15にお届けしているNOMON YOUR WELLNESS。「人生100年時代」を迎え、健康寿命を伸ばしていくことが社会課題となっている中、歳を取ることに前向きで、自分らしい人生を全うできるプロダクティブ・エイジングの実現を目指し、「LIFE IS LONG.」というメッセージの元、最先端化学を食卓へ提供していくNOMONが送るラジオコーナー。

毎週日曜日 7:05am – 7:15am(10分コーナー)

ナビゲーター:前田智子

番組公式サイト

この番組はradikoでも聴取可能。タイムフリー機能では放送日から1週間に限り無料で視聴可能。

執筆

LIFE IS LONG JOURNAL編集部

 

LIFE IS LONG JOURNAL編集部。 ”LIFE IS LONG JOURNAL”は「人生100年時代」を迎え、すべての人が自分らしく充実した人生を歩んでいくための「健康寿命」を伸ばすために役立つ情報を発信するメディアです。

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