NOMON YOUR WELLNESS | 5月のテーマは「プロダクティブ・エイジング」 vol.04

私は、そんなに整理整頓が得意な方ではないですが、家がぐちゃぐちゃになるのは嫌じゃないですか。だから、いらなくなった物を捨てながら、整えていかないと、手がつけられなくなりますよね。

私は整理整頓することと、歳をとることは一緒だと考えています。少しずつでいいから、自分で整えていかないと手に負えなくなってしまいます。整えるには目標を立てるのが大事。

私は自分が今やりたいこと、やれること、やりたくないことをメモに書いて、ボードに貼っています。それをいつも見るようにして、自分を整理しています。

生き方や年齢を重ねることは、整理整頓と一緒で手がつけられなくなる前に、整えはじめることが大事なんですね。

そして、メモにしてボードに貼り、自分を整理する。こうすれば迷った時に答えが出しやすくなりますよね。

昨年のベストセラーに『メモの魔力』という本がありましたが、メモでアイデアが生まれたり、自分を知れたり、人生のコンパスにもなるといいます。皆さんも自分の指針として、好きなこと、やりたいことをメモにして整理してみてはいかがでしょうか。

では、人生100年時代といわれる今、吉川さんが老化のサインのひとつと考えているのはどんなことなのでしょうか。

私は、老化の最たるサインは、興味がなくなることかもしれないと考えています。若い頃はもっと色々なことに興味があったはずだから、これは老化のサインだと感じて、私は用心していますね。

だって食欲がなくなったら体力が落ちることと一緒だと思いますから。今年は毎月必ず、映画館へ映画を観に行こうと決めてやりはじめたのですが、残念ながら、コロナの影響で行けなくなってしまいましたが。自分なりに色々と考えて、努力しています。

人間は広い世界で生きているように思うけど、結局は自分の狭い世界の中で生きていると思うんですよ。

だから、できるだけ、自分の世界を広げるように、自分の知らなかった物を見たり、感じたり、そういう努力を続けることが大事だと。

興味を持つということは、新しい世界に触れることなのかもしれませんね。食べ物でも、趣味でも、学びでも、なんでも大丈夫なので、興味や好奇心が下がってきたと感じたら、あげる努力が必要なんですね。

さて、人生100年時代。その100年をどう生きるかが、問われる時代でもあります。

単なる寿命ではなく、健康寿命という言葉がクローズアップされるようになりました。女性の健康寿命に大きく関係しているのが、女性ホルモンなんだそうです。

妊娠・出産のために、私たちが授かった特別なホルモンだと思ったらいいのですが、女性ホルモンが急激に減ってくる更年期は、体の老化を加速させながら、自律神経を不調にします。

女性の健康を支えてきた、物質が急激に減るわけですから、女性にとっては本当に辛い症状です。だから、私は毎日の食事を大切に考えながら、運動することを心がけています。

毎日の生活を整えて、自分の弱いところを補いながら、しっかりと健康寿命に対する戦略を考えていくことが重要だと考えています。

40代から急激に低下してくる女性ホルモン。欧米では、補充する治療なども行われていますが、日本ではまだまだ、浸透していない状況です。

だから、毎日の食事や運動など、セルフケアすることが大切になってくるようです。女性の健康のお守りでもある女性ホルモン。

注意しながら、自分の体を整える時間を作ってみてはいかがでしょうか。