NOMON YOUR WELLNESS | 5月のテーマは「プロダクティブ・エイジング」 vol.03

オーガニックって聞くと難しく感じますが、そもそもは地面のことなんですよね。

オーガニックやオーガニック運動って「地面を守ろう」という意識からはじまりました。これまで人間が色々なことをしてきた結果、地面がダメになったり、地面の中の生き物や微生物が死んじゃったり。それらを守ろうということなのです。

私はそれを人間の体に置き換えて考えています。それは体を大事にするということ。今だけじゃなく、常に自分の体を保ちながら生きるための暮らし方を大切にするのがオーガニックな生き方だと思っています。

地球でいえば、地面を守りながら、地面の生き物を大切にすること。人間の体と一緒なんです。

吉川さんの専門であるオーガニックコスメですが、元となる土にはいろいろな生物が生きながら、循環して、永遠の命を育む場ですよね。

そこに人類は農薬や化学物質などを入れて、大地の循環を断ち切る行為を行ってきたといえます。

このサステナブルではなかった悪循環に気付きが芽生え、地面を守るオーガニックな生き方を実践する人が増えています。そのライフスタイルは、エイジングや歳の重ね方にも繋がるところがあるようですね。

エイジングは、「終わり」と考えている人が多いですが、歳をとることは終わりではなく、自分のやっていることが次世代に受け継がれていくことなのです。そう考えながら、歳をとっていくと今やっていることが次に残されて続いていくから、サステナブルなんです。

だから、エイジングは終わりではなく、永遠を意味すること。オーガニックな生き方ってまさにそういうことで、地球を大事にしながら自分の体も大事にすることなんです。

自分を大事にできる人は、他人を大事にできるし、次世代のことも大事にできると思います。

吉川さんの考えるオーガニックなライフスタイルについて伺いましたが、ナチュラルセラピーについて、教えてください。

私の定義するナチュラルセラピーは、自然のものを使って、自分の体を整えながら良くしていく方法です。

世界中に自然療法は、たくさんありますが、私はそれをどんな方でも手軽に身近なものを使ってお家でできるセルフケアの方法を考えています。

それは、お料理することもそうですし、お風呂の中に植物を浮かべて入浴したりすることもそう。アロマセラピーなんかナチュラルセラピーの代表だと思っています。

生活していると気持ちがどこかでずっと緊張しているんですよね。だから私は、“イランイラン”や“クラリスセージ”のエッセンシャルオイルをお風呂に数滴垂らして入浴しています。お花の香りは、気持ちがほんわり緩むのでおすすめです。是非みなさんも、ちょっとした方法で自然と寄り添う生活を心がけてみてください。

お家で簡単にできるセルフケアを教えていただきました。他にもアロマセラピーにオススメは“ベルガモット”で、“ビターオレンジ”の皮から作られた柑橘系の香りで、免疫力をアップさせるというデータも出ているそうです。

お部屋でディフューザーやアロマオイル入りのルームスプレーを使うだけでも気分が変わるので、香りはとっても大事ですね。