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川の音ってなんであんなに気持ちがいいんだろう。

私も水の音が大好きです。川の音や海の音、雨の音…みんないいですね。

ちなみに、私はみんなで歩く靴の音も大好きです!

面白いなぁ、人によって好きなポイントが違うんだな。僕は自然の音だと渓流の音が一番好きかな。渓流の音をピアノで出すことはできるのかな?

そのまま、というのは難しいですが、イメージを音にするとこんな感じでしょうか(弾く)

おお、豪華!もう少し音数が少ないのもできますか?できたら弾いてみたいな~

 

 

と、そんなやりとりから生まれたのが、

Tiny Flowという小曲です。

小さいせせらぎですが、絶えず流れている、そんなイメージです。

 

 

♪ Tiny Flow

 

これ弾いてみます!うれしいなあ

 

 

よーく音を聴いて、聴いてそして自分の音としてピアノで出してみたら?もしかしたら何か生まれるかも?

 

今日はそんな自然の音やその効果について考えてみます。

 

 

音って耳で聴いている??

 

人間は耳で音を認識していると思いがちですが、実は違います。空気の振動を感じているのです。

楽器の音も同じく、空気に伝わる振動が人の耳に入り、脳がそれを音に変換しています。

そのため、空気がなければ音として認識できません。宇宙空間が無音なのは空気がないからです。

 

そして実は認識していないだけで、無意識に人は多くの音を浴びています。

 

 

自然の中から聞こえる音たち

 

森や川に行って心地よいのは誰もが感じるのではと思います。

もちろん、虫が嫌、日差しが嫌い、やっぱり快適な室内がいい、など

人それぞれに好みはあるかもしれませんが、なにより空気が美味しいし、視覚的にも木や山の緑は癒しを感じます。

また、木々のこすれる音、遠くから聞こえる川のせせらぎ、鳥のさえずり、それはそれはたくさんの音に触れ合うことができます。

 

自然は音の宝庫だな、とつくづく感じたのは昨年の夏、NOMON主催の企画「イノチを感じる流域体験“ふむふむ”」に参加させていただき、逗子の自然の中を歩いた時です。

耳を澄ませると、左から滝の音、右の木の方からヒグラシの声、みんなの歩く靴の音…

山道を進めば音の位置がどんどん変わって行って、さながらオーケストラのようです。

これは都市で聞く音とは全く異なっていて、それはそれは贅沢な時間でした。

 

そして後日、その時のイメージをピアノで再現してみました。

「ヒグラシ」というタイトルです。

 

その曲はこの企画のムービーの後半に使用していただきました。

またこのムービーの中には、そこで聞こえたたくさんの「音」が収録されています。

 

<川のイノチを感じる「流域体験イベント”ふむふむ”」>

 

曲、といえるほどきちんと作ってはおらず、スーッと何処かからやってきたような感覚で一気に即興でできました。

 

もちろん、いつもこんな風に曲ができるわけではありません。

何日もかけて練りに練ってもできない時にはできません。

これは、私がたくさんのイメージを耳で聞くのと同時に、5感を全部使って浴びたから出てきたのかもしれません。

ヒグラシの声、川のせせらぎ、子供達が川でたてる笑い声や歓声、台風直後の風の音、木のざわめき、そういったものが自分なりの音にできた喜びがありました。

 

ピアノで弾く音は、自然の音そのものと同じ、とは当然なりませんが、感覚に強く影響を受けて蘇える何か、であることは間違いないです。

 

 

もし、そんなに自然の中に音があったっけ?と思われる方がいらっしゃったら、今度行く機会には、ぜひ、自然のオーケストラと思ってゆったり聴き入ってみてください。

(一緒に歩く方がいたら、少しの間、お話するのをお休みしてみてくださいね。)

 

 

 

人の耳に聞こえない音

 

第1回のコラムでピアノの周波数のお話をしました。

人には聴こえていない周波数があります。正しくは、耳で認識しない周波数です。

人の耳で認識できる範囲は、周波数20~20000Hz、と言われています。

また年齢を重ねるほど、その数値は低くなっていきます。

 

人間が感じられる周波数をはるかに超える、超高周波の10KHz以上は、

実は人体に大変良い効果があるのでは、と研究が続けられています。

その音はハイパーソニックエフェクト、と呼ばれています。

 

<芸能山代組サイト>

https://www.yamashirogumi.jp/research/hypersonic/

 

 

熱帯雨林、ガムラン(インドネシアの伝統音楽)、チェンバロ、祭り囃子の一部にその要素が含まれているそうですが、これらは生の音、または周波数を再生できる機器で再現したものでないと、人体への効果はないそうです。

 

私はガムランについては以前から気になっていて、いつか生で聴いてみたい、と思っていましたが、まさかそこにこんな宝物があるなんて全く知りませんでした。

 

ガムランもお祭り囃子も、何か神がかったもの、音に包まれる感覚、長時間にわたる複雑なリズムの反復、という共通点があります。

いずれもご先祖様たちが守ってきた、人の健康を祈る習慣から継続されている文化です。

そこにいるだけで体の中からパワーが生まれる、という点で周波数の効果について知らなくても、元気になりそうです。

 

とはいえ、生の音を聴きたくてもあまりにもチャンスが少ないのが現実です。

もしその音が身近に鳴らせるものであったら素敵ですよね。

ですが、残念ながら身近にある再生媒体、例えばCDやT Vや通常のスピーカーで再現したものでは、

周波数がカットされているので消えてしまっているのです。

 

もしもピアノからこの周波数が出せれば、と夢を膨らませたのですが、現時点の研究では残念ながら、その周波数はピアノなどの西洋楽器からは見つけられていないようです。

 

 

ピアノを弾くとスッキリする?

 

ハイパーソニックエフェクトが出ていない、と言われているピアノですが、ピアノだけでなくギターなど他の身近な楽器でも、特定の響きや弾き方によって効果を得ることはできるのではないか??と私はまだ可能性を感じています。

 

高周波でないとしても、ピアノを弾いた後の爽快感、大好きな響きを鳴らした時の心が温まる感覚…

これが体や心に良い効果がないはずがありません!と断言したいです。

 

それは単純に周波数の幅の問題ではなく、ピアノの持つ倍音や空気が震える感覚がもつ素晴らしさです。

深い音、迫力ある音、繊細な音、どうしてこんなに多彩なんだろう、と弾くたびに感じています。

もしかすると、大切なのは、ただ指を動かして弾く、ではなく、よく聴くことが重要なのかもしれません。

 

CDやYouTube、音楽聴き放題のストリーミングは楽しいですし、新しい刺激を受けます。

 

それだけではなく、自分の指や体を使って楽器を弾き、それを全身で感じ、その余韻にひたって、明日はもっといい音に出会う!と期待して眠りにつく、これが音楽を使った自分なりのデトックスとなるかもしれません。

そして、ハイパーソニックエフェクトとは異なる何かがそこにあるのでは?

これが私の考えです。

 

最近は電子ピアノをお持ちの方も多く、夜寝る前にも弾くこともできるようになりました。

お持ちの方は、ぜひ日々の習慣にしてみてはいかがでしょう。

 

 

おまけ:犬の耳にはどう聞こえてる?

 

ぼくはたくさんおとがきこえるよ

 

そうだ!犬は周波数を拾う幅がすごいんだってね。

カールにとってはピアノの音はうるさいのかな?でもバッハを弾いてる時によく寝てる気がするなあ、何かリラックスできるからかな。

 

スースー(寝息)

あれ、寝ちゃった。

 

 

犬の聴覚は人間の比ではないようです。なんと15~50000Hzもの幅で聞こえているそうです。

よく誰もいないのに壁に向かって吠える、誰も気づかない家族の帰宅(外から聞こえる足音)に

一番に気づく、と言われますが、その理由はこの聴力のためです。

もしも人間が同じ聴力を持ってしまったら…あまりの音の多さにもしかしたら耐えられないかもしれませんね。

 

 

 

■参考Web

音が聞こえる仕組み

https://nobelpark.jp/contents/komakunavi/sound/#:~:text=%E9%BC%93%E8%86%9C%EF%BC%88%E3%81%93%E3%81%BE%E3%81%8F%EF%BC%89%E3%81%AF%E5%A4%96%E8%80%B3%E9%81%93,%E9%BC%93%E8%86%9C%E3%81%AB%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 

人間や犬に聴こえる周波数

https://www.toa.co.jp/otokukan/otomame/theme2/2-4.htm

執筆

ピアノ講師、ピアニスト、作曲家

東 真未

 

7才よりピアノを始める。洗足学園大学ピアノ学科卒業 。 ドビュッシー、サティ、バルトークなどの作曲家に影響を受け、幼少の頃より即興演奏に親しむ。 近現代の作品を多く演奏し、卒業後はピアノ講師として5才から80才まで幅広く講師を行う。 自身がリーダーを務めるグループにて即興音楽を行い、数多くのセッション、バンドにキーボード として参加。作曲、アレンジ、ライブ活動、劇団や創作童話への楽曲提供及び演奏を行っている。 世代を問わず、たくさんの方と本気で音楽を楽しむ!をモットーに講師や演奏ををおこなっており、今後のテーマはピアノを使った老化予防や効果的な練習法について、さらに取り組んでいきたい。

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