人生が前向きになる朝の10分間。J-WAVE 81.3FM MAKE MY DAY「NOMON YOUR WELLNESS」。

 

今月は、近年注目を集めているメンタルヘルスについて特集します。数々の一流アスリートのメンタルをトレーニングしてきた、メンタルトレーナーの久瑠あさ美さんにお話を伺っていきます。

 

今回はみなさんが興味ある、アスリートや経営者の方の「メンタルトレーニング」方法を教えていただきます。パフォーマンスやビジネスで、どうメンタルが活かされるのか、是非知りたいですよね。

 

久瑠さん、よろしくお願いいたします。

 

今回はアスリートや経営者の方々のメンタルトレーニングについてお話しさせていただきます。

 

まず、アスリート、特にトップアスリートの方のお話しをさせていただきますね。プロ野球選手は、豪速球を打ったり、すごい距離を投げたりしますよね。これは、潜在的な能力を使うことで、素晴らしいパフォーマンスを引き出しているんです。

 

バッターは、常に打率を10割10分狙っているけど、10割打つことは絶対にできなくて、4割打つだけでも非常にすごいことですね。

でも、どんなに素晴らしいバッターでも6割以上は打てていないっていうことじゃないですか。この6割に対して、どれだけ潜在能力が試されているかっていうことなんです。

 

プロゴルファーも同じです。気持ち的に全コースでホールインワンすることを狙っていかないと、アンダーを出し続けることが不可能になってくるんですね。

 

成績でいうなら、100点を狙っていては勝てないということ。だから100点を目指すのではなく、120点を目指すことが大事だとメンタルトレーニングでは教えています。

 

アスリートの方は日常的に潜在能力を使っているから、1回のメンタルトレーニングで、次の試合結果を大きく変えることはよくあります。

 

私たちはわずか1割しか自分の能力を使えていないというお話もありましたが、100点を取るためには、200点を狙う、そのくらいのアプローチが必要なんですね。

 

では、実際にアスリートに対するメンタルトレーニングの方法を教えてください。

 

できない、無理と思ったとき程、チャンスが訪れるんです。つまり、何としてもクリアしようと強く思うことで、潜在能力にアクセスされます。

これが思考回路から潜在意識の回路に変わるチャンスになるので、無理のギリギリを狙うことがとっても大事だとアスリートの方には教えています。

 

簡単にいうと勘違いの才能というのをフルに活動させて、自分自身「できるに決まっているだろう」と無理前提の中で強く思うこと、その意識が高い壁を越えさせるんです。

 

そして、パフォーマンスで悩んでいるアスリートは、次のステップの手前に立っています。なかなか成績が上がらず、ジタバタするのではなく、この逆境自体をものすごいチャンスとして捉えると、自分自身の可能性が広がります。

 

「できないと感じた時こそがチャンス」というアスリートのメンタルトレーニング。では経営者の方のメンタルトレーニングは、どういったアプローチをされるのでしょうか?

 

経営者の方は人を動かしながら、常にその先を考えているので、とっても時間術を使っています。それは体感的な時間ではなく、自分のビジネスと会社が向かう100年先のヴィジョン。時間術を使って進むべき未来を見ているような感じですね。

 

そして、経営者の方はビジネスチャンスだと思った瞬間に、瞬発力が生まれます。これがいわゆる直感力なんですね。

 

直感力を養いたいと考える経営者の方が非常に多いのですが、何かで鍛えて直感力を身につけるのではなく、潜在意識の次元を高めて、いまこの瞬間と未来、そして過去を同時に捉える視点を作り上げていくことが、直感力を身につけることだと私は考えています。

 

この視点を持つことで、自分の会社を俯瞰で見ることができます。そうすると、会社に対して自分自身が何をするではなく、この会社、この企業を通して、社会に何を伝えたいのかが見えてきます。

 

1年先はこう、10年先にしたいこと、100年先にそれが続いていること、いつもは見えない自分の会社の未来が見えてくるんですよ。

 

100年先を見ることができれば、直感力も養える。いまの自分の会社を俯瞰で見ることで、未来が見えてくる。このアプローチの仕方、とっても参考になりました。

 

朝、目が覚めて、自分がどこに向かっているのかわからない、いま頑張ってやっていることがいったい何になるのかって考えることって苦しいですよね。これはトップアスリートも同じなんです。

 

いくら頑張っても成績が上がらなければ、誰だって落ち込みますよね。でも、この時に、この状況は良くすることの過程で、良くするためのプロセスなんだと捉えることが大事なんです。

 

たとえば、練習で上手くいっても本番で失敗してしまうことって、たくさんありますよね。この瞬間に、さっきの失敗で何に気づけるかが重要で、それをどうイメージして、意識の中で改善するかなんです。

 

意識することで、パフォーマンスをしっかりとリカバリーすることができます。これができるからアスリートは試合中でも自分を成長させながら、大きな結果へと繋ぐことができるんです。

 

失敗したことで、瞬間的に何に気づけるか、どう修正をイメージして改善できるか、それができるとどんな状況でも立ち直るのが早くなりますね。

そんなアプローチ方法、是非みなさんも試してみてください。

 

来週も久瑠あさ美さんからメンタルトレーニングのヒントを教えていただきます。ラジオと合わせてお楽しみください。

 

▼7月テーマ「メンタルヘルス」アーカイブス

vol.1「メンタルトレーニング」はこちら

 

久瑠 あさ美
メンタルトレーナー/作家
「ff Mental Room」(フォルテッシモメンタルルーム)代表。
心療内科の心理カウンセラーとして勤務後、トップアスリートのメンタルトレーニングに積極的に取り組み、注目を集める。企業経営者、各界アーティスト、ビジネスパーソンなど個人向けのメンタルトレーニングを行い、延べ10万人を超えるクライアント実績。企業や自治体への講演活動や人材教育、「潜在能力を引き出す突破力研修」など潜在的な力を引き出す人材育成プログラムを開発。医療、介護に特化したマインドプログラムにおいては、空間創りから参加するなど活動は多岐に渡る。毎月開催される本格的な体感トレーニングを行う<心を創るマインド塾>や<メンタルトレーナー養成塾>や年2回の〈春期・秋期「マインドの法則」~3日間“心の実学”集中セミナー〉を主宰している。『鏡面感覚トレーニング』、『コラージュトレーニング』など感性を高める実践的な単発レッスンも行っている。雑誌・テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。著書に『人生が劇的に変わるマインドの法則〜実践ワーク』『このまま何もしないでいればあなたは1年後も同じだが潜在能力を武器にできれば人生はとんでもなく凄いことになる』『久瑠あさ美のイキザマ革命』など累計100万部を超える。

J-WAVE 81.3FM MAKE MY DAY「NOMON YOUR WELLNESS」

「ココロとカラダが喜ぶ日曜日。」がテーマのJ-WAVE『MAKE MY DAY』にて毎週日曜日AM7:05-7:15にお届けしているヘルスケアプログラム。毎月ひとつのテーマに沿ったヘルスケア情報を、専門家のコメントでご紹介。WEBメディア「onyourmark」と連動して、番組で紹介しきれなかったエピソードなどを掘り下げて紹介。「LIFE IS LONG JOURNAL」にて公開中。

2020年7月は、メンタルトレーナー久瑠あさ美さんを迎えてお届けしています。

 

NOMON YOUR WELLNESS × onyourmark vol.3

“想像力が先行き不透明な時代のカギ” メンタルトレーナー 久瑠あさ美

onyourmark

WEBメディア「onyourmark」と、講談社より発売されるその雑誌版『mark』とは、スポーツやワークアウトを始めたい、続けたい⼈の“やる気を刺激するスポーツライフスタイルマガジンです。

onyourmark.jp

執筆

LIFE IS LONG JOURNAL編集部

 

LIFE IS LONG JOURNAL編集部。 ”LIFE IS LONG JOURNAL”は「人生100年時代」を迎え、すべての人が自分らしく充実した人生を歩んでいくための「健康寿命」を伸ばすために役立つ情報を発信するメディアです。

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