現在人類の脅威ともいえるCOVID-19(通称新型コロナウィルス)が世界中を恐怖に陥れており、日本でも罹患者数(感染者数)は減少傾向にあると言われていますが依然として油断を許さない状況です。

 

「新型コロナは人間を差別しない」と皮肉まで作られたように、英国のチャールズ皇太子やハリウッドスター、または日本の芸能人の方など世界的に著名な人たちにも感染が広がっています。

 

今回コロナウィルスとは一体何なのか、また実際に感染してしまったら寿命はどうなるのか紹介していきます。

 

新型コロナウイルスとは

中国武漢市から発生したコロナウィルスの一種であり、現在世界中を恐怖に陥れており、凄まじい感染力を持つと言われています。

 

従来のコロナウィルスとは

コロナウィルスは一般的に「風邪」と言われるウィルスです。ボールのような球状に釘がたくさん刺さっている形状をしています。

 

コロナウィルスは何百種類もあるのですが、その中で人間に感染する種類は7種類あります。一般的な風邪と言われるコロナウィルスは229E (alpha coronavirus)、NL63 (alpha coronavirus)、OC43 (beta coronavirus)、HKU1 (beta coronavirus)の4種類です。この4種類は症状が穏やかであり、7日前後で自然に治るウィルスです。

 

これ以外にもMERS-CoV (MERSウィルス)、SARS-CoV (SARSウィルス)、SARS-CoV-2 (新型コロナウィルス、COVID-19)と呼ばれるコロナウィルスは、悪化すると劇症化する種類です。

 

<参考>

Human Coronavirus Types

Coronavirus Disease 2019 Basics

 

新型コロナウィルスとは

中国の武漢市で2019年に最初に発見されたウィルスであり、武漢市から中国全土、ヨーロッパ、米国、アフリカ大陸などに拡散され世界中で猛威を振るっています。

 

当初人から人への感染はないとされましたが、2020年3月11日にWHOより正式にパンデミック(世界的流行)相当の感染病であるという見解が発表されました。

 

<参考>

新型コロナは「パンデミック」に相当、WHO事務局長が表明

 

また、最近では新型コロナウィルスには何種類かの型があり、その型によりS型(毒性が弱く症状は出るがそのまま自然治癒すると予想されています)とL型(劇症型であり武漢市を襲ったのはこの型であり、呼吸器不全や機能不全を起こすと予想されています)と分かれています。

 

注意:現在も急ピッチで新型コロナウィルスの研究が進められていますので、新型コロナウィルスの新しい解析により上記の情報は誤りになる可能性もあります。

 

新型コロナウィルスの症状とその特徴

新型コロナウィルス(COVID-19)は従来のコロナウィルスと違いその症状に特徴があります。

 

初期は風邪と症状が似ている

日本人の多くが罹患しているだろうと予想されている新型ウィルスはS型であり、その症状は風邪と大変似ています。また現在では無症状(軽症も含まれます)の罹患者も多く、スプレッダー(ウィルスを他の人に感染させてしまう人)になる原因だとして注意を呼び掛けています。

 

感染初期の症状として、倦怠感、空咳や痰の絡む咳、微熱、下痢などの症状が一般的です。その他には頭痛や腹痛、節々の痛みなどマイナーな症状に個人差があります。

 

さらに多くの罹患した人は、夜眠れないほどの空咳や少量の痰を含んだ咳をするというのが新型コロナウィルスの特徴で多くなっています。

 

味覚や嗅覚が突然なくなる

最近明らかになった症状ですが、味覚や嗅覚が全くなくなる症状が多くなってきています。塩味、甘みなど全ての味や物の匂いがしなくなりますが、本人では気が付かないことが多く、周りの指摘により発覚する場合も多いです。

 

症状の急変と劇症化肺炎

新型コロナウィルスがなぜ恐怖かと言えば、劇症化肺炎になる事でしょう。初期は風邪の一般的な症状なのですが、2,3日で急激にその症状が変化し突然息苦しくなり、気が付いた時には肺炎になっているケースが多いです。

 

また初期にレントゲンを撮っても肺炎のサインである白い影が写らない事が多いのもこのウィルスの特徴です。

 

そのため、気が付いた時には劇症化し、人工呼吸器を付けなくてはいけないほど重症化している場合が多くなっています。劇症型はL型と呼ばれ、武漢市で罹患した人のほとんどがこのL型だと言われています。

 

また、劇症化が進むと肺の繊維化が進み、酸素が上手く取り込めなくなってしまう間質性肺炎に進行してしまい、治癒しても予後(その後の寿命)は5年以内という最悪の結果になってしまうこともあります。

 

持病を持っている男性や老人が多く罹患する傾向

世界的に見ても、新型コロナウィルスは持病持ちの人や、男性、65歳以上の老人の罹患率がかなり多くなっています。

 

しかし、数は多くないですが20代~40代の多機能不全による突然死も世界中で出ており、誰がまたどのような要因で劇症化するのかというエビデンスは未だに論文でも議論されている状況です。

 

<参考>

新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて

新型コロナウィルス罹患後の寿命について

私たちが一番知りたいのは、罹患してもその後の生活にどのような影響があるかという事です。

 

完全復活ならば直接寿命には影響なし?

一般的に新型コロナウィルスの死亡率はインフルエンザよりも多く(毎年約0.1%前後)、約2.6%前後(4月27日現在)になっています。

 

日本だけに焦点を絞り、この数字を見ると新型コロナウィルスによる死亡者はかなり少ない数字になっています。

 

また重病者数も2.6%前後からすると、罹患しても大半の人は重症化せずその後の生活は普通に送れているという結論になります。

 

実際に重症であってもその後、治癒し普通に生活できている人も徐々に増えてきています。

 

注意:肺の繊維化や腎臓など一度なってしまったら元に戻らない臓器に影響が出てしまった場合には、その後の慎重なケアが必要であり、寿命にも影響します。

 

<参考>

新型コロナウイルス国内感染の状況

 

罹患後に注意するのは再感染!

新型ウィルスに感染したと言っても、適切な行動(三密を避け、規則正しい生活、免疫力を上げる)や適切な治療を受ければ、寿命には関係ない事が分かっています。

 

しかし、有効な特効薬やワクチンはまだ世界でも開発されていません。さらに新型コロナウィルスの抗体(新型コロナウィルスに感染しなくなる、または感染しても軽症で済む)が出来ているかどうかは未だ検査が出来ていないため、再感染する可能性は誰でも起こりうることです。

 

そのため、健康寿命(日常生活がふつうに行える期間)の観点からすると、罹患後の再感染防止が重要なキーになってきます。

<参考>

新型コロナ後遺症による初の死亡者 完治9日後に死亡

 

最後に

新型コロナウィルスS型である軽症型とL型である劇症移行型があります。日本ではS型が多く、多くの死傷者を出している国ではL型が多いと言われています。

 

新型コロナウィルスに感染しても、日本では軽症か無症状で済むS型が多く、死亡率はインフルエンザよりは高いですが適切な治療を行っていれば、ほとんどの人は社会復帰できるまでに回復することが分かっています。

 

そのため、新型コロナウィルス罹患後は寿命は直接影響を受けず、罹患前の生活が送れるようになります。しかし、持病を持っていたり罹患中劇症化し後遺症が残るような場合には、罹患後のケアにより、その寿命は変化していきます。

 

そこで大切なのは再感染の防止が罹患後の重要課題になっていきます。

執筆

LIFE IS LONG JOURNAL編集部

 

LIFE IS LONG JOURNAL編集部。 ”LIFE IS LONG JOURNAL”は「人生100年時代」を迎え、すべての人が自分らしく充実した人生を歩んでいくための「健康寿命」を伸ばすために役立つ情報を発信するメディアです。

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