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これまでのコラムでは、1人の世界に注目して音の楽しさをお伝えしてきました。

今回はちょっと視点を変えて、誰かに聴いてもらう、誰かと演奏する、という点をテーマにお話ししてみます。

 

人前で何かを披露する時、その経験は何倍にもなって自分の枠を広げてくれます。

当然スキルアップの良い機会となります。

その効果は後々までも大きく影響していきます。

 

 

マミィは人前で演奏する時、緊張して止まっちゃうことってありますか?

そりゃあ昔は緊張して、、集中力のコントロールも下手だったから、失敗しまくったこともあります。

いきなり真っ白になって止まるっていうのは?

幸い今のところそれはないです!夢に見たことはありますが…音を止めてしまうのは1番やりたくないです。なので、絶対にどこかに着地できるように準備をします。

やっぱり人前で演奏するのは相当な準備がいるんですねー

そうなんです。準備が1番です。

 

 

準備がなぜ必要か?

人前で演奏する時に最も気になるのが、いつもは気楽に弾けていたフレーズがなぜか弾けなくなってしまう、ということです。

 

皆さんが弾き慣れた曲を人前で気楽に披露できない、大きな原因となっているのは、やはり「緊張」です。

 

私の場合、ここ最近ではたいてい楽譜やメモを見ながら演奏することが多くなり、暗譜の問題は減りました。

ですが、楽譜があろうとなかろうと、準備がおろそかな状態では舞台に立てません!!

 

 

どんなに対応力のある、素晴らしいミュージシャンであっても、人前に立って演奏するということは、自宅でマイペースに演奏する時とは別物です。物凄い集中力を高めて取り組み、準備は万全にされています。

また素晴らしいミュージシャンほど、準備に95%かける、とも言われています。

 

かつての演奏を思い出すと、あれほど準備したのに、どうしてあんなに乱れてしまったのか、と悔いが残る場面が多くありました。

そんな時に足りなかったのは、ステージ上での集中力、気持ちの作り方を訓練すること、だったのかも、と今は思います。

演奏の準備プラス、当日の集中力をピークに持っていくための準備も必要となってきます。

 

皆さんがもしも友人や家族の前で、ちょっと聞いて!と何か1曲披露するとしたら、いかがですか?

そこまでの緊張感はもしかするとないかもしれません。

ですが、もしもそれがちょっとしたパーティの場やお客さまの前だったら…一気に緊張感が出ますね。

緊張が入っても、揺るがない演奏を支えてくれるのが「準備」をした、という絶対の自信でしょう。

 

自分ができる最大の準備をした上で、普段通りではなかったにしろ、まずは人前で弾けた、という成功体験をされていくのがいいかもしれません。

まずは一歩ずつ、です。

 

 

どんな準備が良いのか

私の場合、ある程度弾けてきたら、一気に通す練習をします。弾き始める前にわざと部屋をウロウロして座っていきなり弾く、を繰り返します。

部屋を暗くして、ライトを自分に当てたり本番のステージをイメージして、お客さんが同じ空間にいるつもりでやります。

 

そこで詰まってしまう、止まってしまうところがあれば、そのあとその部分を重点的におさらいします。

また、通せるようになったら録音してチェックします。通勤中、散歩しながら、など、ピアノに触らなくてもイメージトレーニングはできます。

 

この繰り返しで自信がついたら、いよいよ本番です。

 

 

マミィは弾く前に何か必ずやることはありますか?

私がやっているルーティンでおすすめは、この3つです!

 

  1. 弾く前に一度深い呼吸
  2.  ペダルをしっかりと踏み確かめておくこと
  3.  最後に一度、自分がこれから弾く曲を頭で鳴らしてみること

 

あとは一気に夢中で音の世界に入ります。

これができれば、緊張(興奮?)というスパイスが加わることで、練習の時よりもより良い演奏ができて、結果大成功となる可能性が高いです。

心が落ち着かない状態でオロオロと弾き始めたり、集中していない状態で成功した試しがないので、

この3つのルーティンはとても大切です。

 

 

舞台を見つける

だいぶ練習もできたし、いよいよやってみようかな

どこか弾けそうな場所は見つけました?

いや、これからなんだけど、、どこがいいのか検討がつかなくて

 

 

演奏の機会がなかな見つからない、そんな時は自分で舞台を探してみましょう。

 

今はストリートピアノのように無料で披露ができる場所がたくさんあります。

ライブハウスなどでもオープンマイクなど、お客さんに自由なステージを与えるような企画をしているところも多いです。

 

ピアノのある会場で機会があれば、あえて弾かせてもらうということも良いです。

 

時には攻めてみましょう!

 

演奏後の反省について

可能な限り、録音をして記録を残しておきましょう。

そして、後で冷静に演奏を振り返ることはとても大切です。

 

じっくり、自分の演奏を聴いてみて、本当はどうだったか振り返りをしましょう。

そして、その時に聴いていた方々から言われた言葉は、本当に自分にとって必要な言葉なのかどうか、客観的に見極めましょう。

 

そして賛否両方とも、人からの言葉は参考程度に。

100%受け止める必要はありません。

色々な言葉や助言は、アドバイスと思ってありがたく受け取っておいてください。

 

また、もしも失敗をしたとしても、自分の意志で参加したことです。

あまり深刻にならず、次がある!と気楽に構えてみましょう。

音楽は弾き間違いも含めて、自分で作るもの、という気持ちで。

 

それができる方は、仕事の舞台でもどこへ出ても、きっと次は成功します。

 

ここで言っている「成功」は人々の主観に頼らず、自分が感じられる本当の「成功」です。

自分が次への課題を見つけられたら、それも「成功」です。

失敗したとしても、その挑戦は間違いなく「成功」となり得ます。

納得して、次のステップへ進んでみましょう。

 

やってみたら何が起きる?

でも人前で弾くのは緊張しちゃうし、失敗したらお友達に笑われちゃうからやだな~

私は1人で弾けたらそれでいいや。

うんうん、その気持ちはよくわかるよ、挑戦するって怖いよね。

う~(なんかさみしい、がんばってほしい)

カールがうなってる~!なんで??

 

 

コハルのように、わざわざ恥を覚悟で人前で弾くなんていやだ…と思う方もいらっしゃるでしょう。

家で誰にもかまわず弾いている方が向いてるし、マイペースでやりたい、それもよくわかります。

私が子供の頃、まさにそういうタイプでした。

いやいやながら人前で弾かされた、涙の経験もずっと心に残っています。

 

こればかりは、ある日突然変わるものではありません。

 

 

まず楽しんで毎日弾いてみること、音楽が暮らしに入ること。

それが習慣にできた方は本当に素晴らしいです。

プロを目指すわけではないし、とそこでいったんお休みする方もいるかもしれません。

それももちろんOKです。

 

ただ、お伝えしたいのは、音楽とは、いろいろな扉があるのだ、ということです。

個人の世界から始まり、そこから人とのコミュニケーション、発信していくチャンス、可能性が無限にあるということです。

やってみないとわからないことが世の中にたくさんあるのと同じように、人前で演奏することも、大きな冒険の一つです。

 

 

楽しく演奏をすることを知った方は、すでにその切符をお持ちです。

 

その切符の行き先がどこかはわかりませんが、そこにたどり着いた時には、

技術的にも、精神的にも、大きく成長していることに気づくはずです。

 

誰かに聴いてもらうために、練習をする。

恥をかきたくないし!という一心で練習をする。

 

どちらにしても、それは普段の練習量を遥かに超えて、自分の限界に挑戦するような

スポーツにも近い感覚があると思います。

 

必死に練習した方ほど、やってみた後、一時的に何も弾きたくなくなるかもせれませんが、

一度ゲットした「経験の記憶」はちょっとお休みしたくらいでは消えません。

むしろ、少し休んだら、必ずまたやってみたくなります。

 

 

 

そっか~、なんかやると強い子になれそうだね。私もいつかやってみる!実は、今度ダンスの発表会があって。まずはそこで挑戦する!

おお!いいね、頑張って!

ワン、ワン、ワン!!(やるき の こはる すき!!)

 

 

ジャンルややり方は人それぞれです。

仲間とワイワイやってみるのもよいですし、ステージに上がって演奏会に参加するもよしです。

 

音楽やピアノを使って、新しい世界の第一歩をぜひ踏み出してみてください。

 

皆さんの心の中にどんな風景が広がるかはあとでのお楽しみに。

執筆

ピアノ講師、ピアニスト、作曲家

東 真未

 

7才よりピアノを始める。洗足学園大学ピアノ学科卒業 。 ドビュッシー、サティ、バルトークなどの作曲家に影響を受け、幼少の頃より即興演奏に親しむ。近現代の作品を多く演奏し、卒業後はピアノ講師として5才から80才まで幅広く講師を行う。 自身がリーダーを務めるグループにて即興音楽を行い、数多くのセッション、バンドにキーボード として参加。作曲、アレンジ、ライブ活動、劇団や創作童話への楽曲提供及び演奏を行っている。ピアノを使った老化防止や心のケアを研究中。---マミィのピアノ教室、生徒募集中!!(※立川市、日野市にて実施)さまざまな用途、ご要望にお応えします。詳細はメールでお問い合わせください。また、本コラムへのご感想、質問などもぜひどうぞ!アドレス→ piano.mammyhiga@gmail.com

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