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日々の生活に音楽が入ってくると、いったい何が起きるでしょうか。

始めたものの、すぐに挫折を味わってしまった方はいらっしゃいませんか?

そのままやめてしまったら、それはとても惜しいことです。

 

 

今度はどんな曲をやろうかな!

相変わらずのヤル気ですね!!

毎日疲れてても少し弾いてから寝るんです。

すばらしい!!

 

 

少しずつ、少しずつ

毎日ほんのちょっとでも練習していると何かが変わっていきます。

それこそ1日5分で良いのでピアノに向かいましょう!といつも生徒さんにお話ししています。

自身の経験で言うと、1~2分では、気分がそぞろなまま終わってしまうのですが、5分間やると違います。

5分やるとスイッチが入り、そのまま気づくと30分あっという間、と言うこともあります。

 

練習、というとハードで辛いもの、と思いがちですが、そこまで追い込む必要はありません。

音を味わう時間と考えてみたら、瞑想やヨガに近いものとなります。

 

趣味で始めたことは、全て自分のためです。

自分がやりたいように、自分のペースでやってみます。

そして長く続けていった先には、続けてみた人にしかわからない大きなギフトを受け取ることができます。

 

ギフトとは何でしょうか。

 

憧れでしかなかった曲が弾けるようになる?

前は全く動かなかった指が動くようになる?

 

そういったわかりやすい変化も当然あります。

練習を続けた先に、結果がついてくるのは嬉しいものです。

 

それに加えて、私が最も大切と感じる変化は、

忙しい1日の中に5分だけでも自分とピアノだけの時間をもつ、

日常の中に1つ自分の宝物の時間をもつことです。

 

この変化は、日常の食卓に花を飾るような、そんなささやかで優しいものです。

ドラマチックなものではないですが、心が軽くなり、その時間を思うと心が前向きになります。

 

ピアノの練習の時間が、この変化をもたらす可能性があるということを、ぜひ皆さんにお伝えしたいのです。

 

お恥ずかしい話ですが、私も日常の慌ただしさに揉まれて、

1時間以上時間が取れない日はピアノに触れない、

という時期が長期間ありました。

やれる時にやろう、とすると、人は何かと理由をつけて触れなくなるものです。

 

5分で良いから毎日弾いてみよう、と決心して以来、ここ3,4年ほどは

旅行時や体調不良など余程のことがない限り、

1日も欠かさず、1日に15分はピアノに触れるようになりました。

すると、私の中で大きな自信のようなものが生まれました。

 

これが私が受け取った最大のギフトです。

 

生徒さんに対しても、音楽活動においても、それまでどこか足場がぐらついていたのですが、

どっしりと構えることができるようになったと感じています。

 

 

 

マミィに言われて5分ほぼ毎日やってます!疲れてても弾いてから寝るのが習慣になってきたな。

ちょっとくらいできない日があっても、習慣になったらまたすぐに戻れますよね。

 

 

 

すぐにやめてしまいがちな方へ

大抵の趣味や習い事はレベルが上がると、また新たな壁が登場してくるものです。

前の目標は楽々できるようになったのに、次の課題は富士山のように見えてくる。

ある程度目標も達成したし、もういいかな、とやめてしまう方も多いかもしれません。

 

そこで私が強くお伝えしたいこと、

それは「やめる必要はない」ということです。

 

私の生徒さんにも多くいらっしゃいますが、

子供の頃に嫌々習っていて一度習うことをやめて、

大人になってふとまたやってみようかな?できるんじゃないかな?

と復活する。

それは「やめた」ではなく「休憩」です。

それで良いと本当に思うのです。

これは大人になってから始めた方にも言えることです。

先生ややり方を変えて、また始めてみることはとてもすばらしいことです。

 

そもそも音楽は、やめてしまうものではないのです。

人生の中で新しい音楽との出会いがあったら、

いつでも好きな時にやってみれば良いものです。

誰のため、ではなく自分のためにやってみたら、責任もありません。

 

もちろん、何らかの挫折は誰にもあり、私も音楽を続ける過程でたくさんの挫折を味わっています。

その挫折は今思えば、次のステップに繋がる経験でした。

 

苦痛であれば一度は離れたくなるものです。

責任感のある方が本当に多く、思っていたよりも難しい、練習ができない、弾けない!と自分を許せずに「やめる!」と判断してしまうということが多いのです。

もちろん、好みややり方が全く合わない先生では困りますが、教室や先生を変更したり、やり方を見直してみる、ということが先ではないかと思います。

 

若かりし頃のバンド活動で、「〇歳になったら、音楽をやめるよ」という若いミュージシャンがいました。

当時はこれからの人生を考えての発言だったと思いますが、

随分気負って考えているなあ、とその時も今も感じます。

 

離れてしばらくした後に、またきっかけがあれば戻ろう、くらいの気持ちで、

自由に、休憩しながら続けていけば、楽しいことが待っているのに、と思います。

 

 

同じ曲ばかり弾いていて良いもの?

ずっと一曲ばかり練習してもいいものですか?

もちろん、色々な曲をやってみた方が、技術的にも上達という面もで良いと思います。

ですが、かといってたくさんの曲を少しやって弾けないからやめる、を繰り返すのもどうかと思います。

 

10年以上前の生徒さんのお話です。

 

大人になって初めてピアノを始めた会社員の方でした。

どうしてもドビュッシーの曲を弾きたい、とおっしゃって、「夢」という曲を練習していました。

一回のレッスン(毎週)で平均2小節ずつ進む、というスローペースで1年間です。

 

とても頑張って練習していて、止まりながらもなんとか最後まで進むことができました!

冒頭部分を弾きながら、響きにうっとりと感動されていたことを思い出します。

 

そんな長期間取り組むに相応しい、とても素敵な曲です。

 

 

♪YouTubeドビュッシー「夢」

 

すごいなあ、そんなに長い期間同じ曲ばかりで飽きないのかなあ。

自分はある程度弾けたら次の曲は何やろうかってワクワクするけどな。

 

人それぞれですね。次の曲を考えてワクワクできる、これも理想的な事ですよ!

他にも、練習の時間が取れない、とのことで毎回同じ場所を習いに来ていて

半年間同じ曲だった方もいたりしました。

こちらが他の曲を提案したのですが、この曲をじっくり仕上げたい!と

おっしゃってそのまま半年頑張っていたり。

 

 

ご自身がこの曲をまだ弾きたい!という思いがあるのであれば、私は尊重すべきだと考えてます。

どんなに難しい曲も、その方がそのまま弾きたい!とおっしゃれば、そのままのアレンジでやってみます。

もちろん、そのままやはり挫折された方もいらっしゃいますが、他の曲をしばらくやってみて、また再挑戦してみることも大いにありだと思います。

 

大切なのは、ご自身の目標がどこなのか、ある程度見極めることです。

同じ曲でも、初心者用にアレンジしたものをまずは弾いて、出来てきたら足していく手もあります。

原曲のまま弾きたい!とこだわりのある方でも、曲を少しショートカットしたり、

弾き切る体験をすることも大切です。

 

終わらない、、と途中でやめてしまうくらいなら、

易しくアレンジした曲を仕上げていく、という方が長続きします。

 

 

 

飽きない練習の仕方

3つの方法をご紹介しますね。

 

1、まずは習慣にする

 

疲れていて、雑に練習をしてしまう日もあります。

それでも毎日5分ピアノに向かい続けていると、徐々に習慣化され、

歯磨きと同じく弾かないと一日終われない気持ちになります。

 

2、たまに前にやった曲を弾いてみる

 

以外と時間が経って弾いた時に、前よりも滑らかに弾けた、と感じることがあります。

(逆もありますが…また練習しよう!と燃える方へ持っていきます)

3、YouTubeで他の方の演奏や、新しい曲を探ってみる

 

モチベーションが上がり、目標の設定もしやすいです。

色々なレベルの方の動画があるので、憧れの曲の簡単アレンジなども探しやすい、と言うのも良いです。

 

生活の中にそっと音楽の時間を入れて、日々の暮らしの色をつけてみるご提案をしました。

ぜひ、ご興味が湧いたらいつでもチャレンジしてみてください。

あるときふと、自分自身の変化に気づいていただけたら、とても嬉しく思います。

執筆

ピアノ講師、ピアニスト、作曲家

東 真未

 

7才よりピアノを始める。洗足学園大学ピアノ学科卒業 。 ドビュッシー、サティ、バルトークなどの作曲家に影響を受け、幼少の頃より即興演奏に親しむ。 近現代の作品を多く演奏し、卒業後はピアノ講師として5才から80才まで幅広く講師を行う。 自身がリーダーを務めるグループにて即興音楽を行い、数多くのセッション、バンドにキーボード として参加。作曲、アレンジ、ライブ活動、劇団や創作童話への楽曲提供及び演奏を行っている。 世代を問わず、たくさんの方と本気で音楽を楽しむ!をモットーに講師や演奏ををおこなっており、今後のテーマはピアノを使った老化予防や効果的な練習法について、さらに取り組んでいきたい。

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