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メロディは音の揺れです。

時には優しい言葉のように、スーッと入ってくるメロディは心に響きます。

 

 

 

今日のコハルちゃんはご機嫌です。

 

今日学校のお友達と遊べたー!

おー!よかったねぇ。今日の気分をメロディにしてみよう!

 

 

ド、レ、ミ 3つの音でメロディをつくる!

 

鼻歌から作るのもピンとこない、そんな時はあえて使う音を決めてみようか。

 

 

今回のお題目はド、レ、ミ の3つだけです。

3つの音だけ使ってもそのバリエーションはとても多いです。

 

パターン1  上がる ド、レ、ミ

パターン2 戻る ド、レ、ド

パターン3 下がる ミ、レ、ド

パターン4 同じ音を連続してみる ド、ド、ミ

パターン5 リズムを入れる タン、タタ、タン(ド、レレ、ミ)

 

 

わたしは早弾きするぞー(ドドドドドレド、ドレドドミミドド)

おお、さすがゲームで鍛えただけある!!指2本!笑

ぼくもー(ドレー!グシャー!)

 

 

さっそく私も3音でメロディ作りに挑戦してみました。

 

 

♪ ドレミの曲

 

 

左手の音は、ドレミ以外が使われていますが、メロディは、三音のみで。

もどかしくて他の音を出したくなりましたが、ぐっと我慢です。

 

初めのうちは、こんな風に少ない音を使ってやるのが、手軽に始めるコツだと思います。

するとだんだん、もう少し高い音が欲しいな、ここからこのあたりの音が来たら気持ちいいな、

など広がっていくと思います。

 

 

 

言葉は音楽

 

フレーズは、言葉と似ています。

3つの単語を使ったり、5つの単語を使ったり、間に「て、に、を、は」、末尾に「です、ます」、疑問の時は「ですか?」と、言葉によって音は変化していくものです。

 

絶対音感のある方は、人の言葉もドレミに聞こえます。ちょっとした歌声です。

日本語よりも英語の方が、抑揚があるため音の高低差が大きいため、音数は増えます。

 

ラップはほぼ2音で淡々としています。どちらかといえばリズムを刻むイメージです。

 

ジャンルはさまざまでもメロディは音の言葉であり、口ずさむと自然に音程ができています。

 

例えば、「わたしは 空を 眺めています」という言葉を音階にあてると、

「ド、レ♭、 レ♭、 レ♭ (わたしは)レ、レ♭、レ♭(そらを)ド、レ♭、ド、 ド、 レ♭、 レ♭(ながめています)」のように上がったり下がったりしていることがわかります。

言葉を全て「ム」などに置き換えて言葉るとメロディの動きに気づけるかもしれません。

 

方言など、地方によってイントネーションが変わったりします。

赤ちゃんは言葉を覚えるのと同時に両親やまわりにいる人々の口ずさむメロディ(言葉)を覚えていく、ともいえますね。

 

 

 

簡単なメロディの乗せ方

ドレミだけでやってみたら、いよいよハーモニーも加えて、音も広げてみましょう。

 

  1. 和音を決める
  2. 動きを入れて、合う音を探す
  3. 口づさんで自然なところを探す
  4. 必要に応じてメモ(ドレミ、と音名メモ、簡単に音符など)をして通してみる

 

作曲というと大袈裟なのですが、和音にメロディをつけていくというのは、

やる気さえあれば誰にでもできます!

別にピアノでメロディを弾かずとも、鼻歌でもOKです。

 

また、ここで大切なことは、なにか音に目的を持たせることです。

 

音が登るとどういう印象になるか、降りてくると落ち着くかな、ちょっとここで変な飛び方をしようかな、などど考えながら作ります。

音が登るときは、盛り上げたい時や華が欲しい時で、逆に下がっていくと落ち着き、元に戻りたい時、のように、音の行き先を見ていくと道筋のようなものが見えてきます。

 

楽譜はなくてもメロディは作れますが、地図のようなもので、視覚的にメロディの動きがわかるようになるので、

書ける方はぜひ、音符の白玉だけでもOKですので並べてみましょう。

 

 

働きながら生まれるメロディ

かつて農民は畑で作業をしながら、女性は洗濯や料理など家事をしながらみんなで歌を歌っていたといいます。世界各国、労働と歌は強く繋がっています。

 

当然レコーディングできるものもなく、人から人に繋がり、民謡やフォークソングとなり残っていきます。

 

バルトーク(Wikipedia : https://ja.wikipedia.org/wiki/バルトーク・ベーラ)という作曲家がいます。

20世紀初頭に最も活躍し、ピアノ楽曲も多く作っています。

彼はコダーイという作曲家とともに東ヨーロッパの古い民族音楽の研究を行い、現地でたくさんの歌を聴きつつ書き起こしました。

レコーディングが気楽にできる今であれば、持ち帰ってゆっくり楽譜に起こすこともできますが、現地の方の歌を聴きながら全て書き残すパワーは相当だと思います。

それらの民族音楽にインスピレーションを得て、多くの楽曲を産み出しました。

 

日本でも子守唄や民謡など、母から子へ伝わっていきました。

長く伝わるメロディは、生活の中で生まれた音だった、と言えます。

 

 

ルーマニア民族舞曲

 

リズムやメロディが独特な感じがしませんか?

哀愁があり、リズムも変則的です。

 

民謡は日本、ヨーロッパ、アメリカ、それぞれに共通点があると思います。

人が生活の中で口ずさみながら作るもの、というところでどこか似てくるのかもしれません。

万人に共通して、口ずさめること、ふと湧いてくるもの、それこそが引き継がれて残っていくメロディだと感じます。

 

 

 

ためらいの気持ちをメロディにする

「ためらい」のようなものはどのように表現できるのか考えてみましょう。

ためらい、つまり迷いです。

 

バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード

 

最初のフレーズから持っていかれますね。

チェロが持っている低音から高音への伸びは、本当にため息が出てしまいます。

 

この曲はわたしがチェロに憧れるきっかけとなった曲です。

本当にこの楽器の持つ魅力を最大に聞かせてくれると思います。無伴奏、というところにも惹かれます。

本当に他の楽器は不要で、シンプルにチェロ一本で勝負できるメロディです。

 

冒頭に出てくる音は、ソ、レ、シ、ラ の4音。この4音がソをベースにしてこの曲のモチーフを作っています。

 

 

音符の動きがすごくジグザグしてますね。

しつこいほどに登って降りて、一定のメロディの型を守りながら進んでいるのがお分かりでしょうか。

そしてある時は登り続けるの?いや、降りる、でもちょっと登って、、と迷いのある進み方をします。

 

よく、長くて複雑な曲を練習するときに、展開が複雑だったりして覚えらないなあ、となることがあります。

そんなとき、私は物語を作ります。

「突然雨が降ってきて、真っ暗になった。そこに一筋光が見えたと思ったら、スッと消えてしまった、その光を探して走り続けた…」と、こんな調子です。

 

音の塊だったり、フレーズだったり、ためらいの気持ちだったりを頭の中で映像にしてから弾くと、

そのフレーズが生き生きとした、人の気持ちと連動していきます。

 

 

 

 

メロディは作られるもの、と思われがちですが、実は言葉のように誰の心にも潜んでいるものです。

そんなご自分の声を、楽器で表現できたら、とても素晴らしいです。

 

そして、音を作るという作業で、みなさんの日常が豊かになりますように!

 

 

 

 

<参考文献>

・バルトークの民謡に対する姿勢と表現 : 「ルーマニア民俗舞曲」の分析に基づく考察 東京音楽大学

執筆

ピアノ講師、ピアニスト、作曲家

東 真未

 

7才よりピアノを始める。洗足学園大学ピアノ学科卒業 。 ドビュッシー、サティ、バルトークなどの作曲家に影響を受け、幼少の頃より即興演奏に親しむ。 近現代の作品を多く演奏し、卒業後はピアノ講師として5才から80才まで幅広く講師を行う。 自身がリーダーを務めるグループにて即興音楽を行い、数多くのセッション、バンドにキーボード として参加。作曲、アレンジ、ライブ活動、劇団や創作童話への楽曲提供及び演奏を行っている。 世代を問わず、たくさんの方と本気で音楽を楽しむ!をモットーに講師や演奏ををおこなっており、今後のテーマはピアノを使った老化予防や効果的な練習法について、さらに取り組んでいきたい。

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