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疲れているとぼーっとピアノを弾いてることがあるんですけど、よくないですよね~

 

体も頭も疲れきっている時、ピアノに向かうのは勇気がいりますよね。

本当に体調がすぐれず、ぐったりしている時は、お風呂に入って、早めに眠るのが一番だと思います。

ですので、基本的には無理せず出来る時に練習をするのですが、

私は生徒の皆さんに、毎日5分からでいいのでピアノを弾く習慣を持つことをお薦めしています。

疲れている時や面倒に感じるとき、何でもいいから早く弾いて寝よう、となってしまうと、強制的なものになってしまいます。

どうやったら自分の音に集中して5分弾けるのか考えてみましょう!

 

 

◆音に集中する

 

また、ただなんとなく聞く状態と、集中してよく聴く、

この意識の違いが、脳の動き、感情にも関連してくるのでは、と感じています。

例えば携帯や鍵を探すとき、他のものは目に入らず、まさしく全集中で追います。

それと似ていて、集中して聴く音は捕まえようと必死であり、他の事を考えながら、ただ流れて聞く音とは異なります。

聴覚や感覚は、脳を通じて感情や心に影響を強く与えていることを実感します。

であれば、自分が出す音がパワーに溢れている方が、絶対的に自分の心や感情は豊かになるのではないでしょうか。

 

ピアノを弾くときにも、可能な限り自分の音や、弾きたい音に集中していく、といったことがやっぱり結果に繋がると思います。

どんなに疲れていても、逆にピアノを弾くことに集中した10分後、とてもスッキリすることがあります。

疲れて眠ってしまっていた感覚が目覚めたからかもしれません。

 

長時間である必要はありません。

10分集中してやってみると、満足感、達成感が生まれます。

そして、気持ちよく眠れます。

 

楽器の練習、という観点からも、毎日少しずつの方がむしろ良く、

自分で集中のスイッチを入れる習慣として取り入れていったら良いと思います。

 

 

だけど、一日中音楽に集中はできないなあ。

 

それは私もそうです!

音楽はBGMとして、雰囲気を和ましてくれたり、パーテイを盛り上げてくれたり、会話しやすくなる、といった効果もあります。

また読書の時にBGMとしてゆるくかけてみたりもいいですよね。

 

一人で聴く時と友人や家族と会話しながら聴く時とか、音量や聴き方を変えたりすることも大切ですよね。

 

おっしゃる通りです!あと、ジムでテクノを聴きながらトレーニングの時間を測ったりする方もいます。気分が乗りますよね。

 

 

 

◆ピアノで集中力UP?

 

 

ピアノを練習すると集中力が上がる、というお話を聞いたことがないでしょうか。

間違いない、と思う一方、私はやり方によるのではと感じています。

ただやみくもに惰性で練習をしていても効果は少ないですし、すぐに飽きてしまいます。

 

このフレーズを少しでも弾けるようになりたい!憧れの人のように弾きたい!という熱い思い、姿勢が必要です。

こうなりたい、をイメージして、自分の手で鳴らそうと頑張る、その時の集中力は最高だと言えます。

また、楽譜を見て指を動かす、といった一連の動きからも集中力は鍛えられます。

 

 

わたしも好きな曲を練習するとき、ワクワクして時間があっという間に感じる。

 

そういう時は、きっと心も脳も燃えてるんだろうね~

 

 

◆聴くトレーニング

簡単にできる音楽を使った耳の集中練習を2つご紹介します。このトレーニングをやるためには、携帯電話やゲーム、その他気になるものはそばに置かないようにしましょう! 何かしながらやっては効果がありませんので、完全に音に集中できる環境を整えるようにしてやってみてください。

 

 

<ピアノを使って>

  1. 中央付近から低音で、好きな音を弾きそのまま伸ばしておきます。(例えば「レ」の音)
  2. 鍵盤一つ飛ばした音を1つ高い位置(1オクターブ上)で鳴らします(1つ上の「ファ」)2つ目の音は何でも構わないのですが、鍵盤1つ開けた3度音程がキレイなのでお勧めします。
  3. 音が完全に消えるまで、指を置いたまま、二つの音の響きをじっと聴きます。
  4. 音を変えて 1~3を3セット繰り返す。

 

どのくらいのボリュームで鳴らすかによって時間が変わってきますが、

上の音はちょっと強めにしたほうが音の重なりが長く感じられます。

 

 

<音楽で>

  1. 好きな音楽を準備します。ジャンルは問いません
  2. 歌やメロディ以外の1パートに集中します。(例:ベース、ドラム、ピアノの低音)
  3. 1曲そのパートだけを聴き続けます。

 

ベース→ドラム→ギター と音域を上げて聴いていっても良いです。

いつもなんとなく塊で聴いていたり、歌や上でなっているメロディに注目することが多いと思いますが、

あえて裏で支えている音をじっくり聴いてみます。

例えばピアノのソロ曲の場合なら、低音(左手)だけを聴き続けます。

 

全部のフレーズをキャッチできなくても良いのですが、あるパートの音の動きを追いかけることが重要です。

例えば、自分がそのパートを担当するつもりで聴いてみましょう。

 

 

それぞれやってみると、ピアノの方は気持ちが静かになりませんか?また曲だと、曲に対する距離が縮まり、新しい発見があったりします。

頭もスッキリして新しいアイデアが湧くかもしれません。

 

今日の一曲は、よーく聴いていると音のうねりを感じていただけるような曲です。

音が伸びているところは、ピアノの響きの中に倍音を感じることができると思います。

 

 

♪ Concentration

 

これは気持ちが落ち着きますね。寝る前に聞きたいかも。

 

 

◆音楽をどうやって聴くか

 

ご自宅で音楽を聴く習慣のある方はいらっしゃるでしょうか。

携帯などで移動中に聴く方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

私も音楽ストリーミング、大変お世話になっています。

 

ところで、私はそこそこの数のCDとLPを所有してます。これまでにかなり処分しましたが、いまだ1000近くはあります。

ところが、今は週に一度、またはそれ以上の間隔で、なんとか時間を作って聴いている程度です。

以前は、毎日の生活の中で、家でCDやLPを聴く時間がとても至福だったことを思い出します。

 

特にLPには、音質的にも深くて甘みがあるように感じます。

また、曲の頭出し、リピートがきかない分、一枚を丁寧に聴くことになります。

音楽をデータとして扱う現在の状況からすると、そのアルバム全曲を集中して聴きたくなる大きな要素だと思います。

針を落とした時のノイズ、A面が終わってひっくり返したり、聴き終わって丁寧にしまう。

そういった所作は、手間がかかる分、丁寧で優しい気持ちにもしてくれます。

 

利便性を取るか、それとも時間をかけて音楽に集中する時間を取るか。

今は選択肢が増えて、贅沢な悩みです。

食べ物と同じで、どちらも良さがあり、自分が欲するものを程よくバランスよく選んでいきたいです。

 

 

 

◆野外で聴く

 

コロナ禍前までは、たくさんの国内外のミュージシャンが出演する某音楽フェスによく行っていました。

早朝から現地に入り、山の中に複数のステージがあり、音も雰囲気も最高。

疲れたら昼寝したり、頑張って続けてお気に入りのバンドをはしごしたり…と体力の限界まで音楽漬けになります。

全て集中して聴くことは無理ですが、休憩中に聴こえてくる音も心地よく、全身で音楽を浴びているような気持ちです。

 

自然の音については、第6回のコラムで触れましたが、自然の中で行われる野外フェスでは、ステージから離れれば、それこそ自然音の宝庫です。

蝉の声に混じって遠くからドラムの音や歌声が聞こえてくる、といった自然音とのコラボが楽しめます。

 

また、イヤホンで個人的に楽しんでいた音楽を、ミュージシャンの生の音で多くの人と共有していることに感動を覚えます。

見知らぬ人たちが、同じ音で感動していたらやはり嬉しいですし、助け合いたくなります(実際何かトラブルが起きると、協力する傾向が強いです)

 

音楽を大勢とで聴く、とは耳や心を解放する事なのかもしれません。

 

 

 

◆たまには無音で

 

 

大きな音でつけっぱなしのTVを切ったとき、パッと部屋のムードが変わったと感じます。

皆さんも経験がありませんか?

ちょっと寂しいとき、なんとなく静寂が怖いときなど、意味なくTVをつけてしまいがちです。

最近はYouTubeも同じですね。エンドレスに次から次に動画が流れてくるので、意識して止めないといけません。

 

本当に音は重要です。空間の雰囲気を左右します。

友人や家族と楽しいT Vを見るときには、面白さを共有するとても良いツールですが、BGMとしては最悪です。

終わりがなく、攻撃的な時もあればしつこい時もあり、自分の意志で選べないからです。

 

つけっぱなしにしているな、と心あたりがある方は、

今日からTVやYouTubeのつけっぱなしをやめてみましょう。

 

自分がその空間に欲しい音を選びましょう。

 

そして、ときには無音で過ごす時間を作りましょう。

 

思っている以上に耳は情報を浴びてくたびれていますし、

休んだ後、また音楽を聴いたとき、ビビッドに音が飛び込んでくること間違いなしです。

 

 

 

今日は集中力からの、色々な音の聴き方についてお話ししました。

何か一つ生活に取り入れてみて、少しでもみなさんの気持ちが上がることを願っています。

 

 

<参考>

聴覚研究者が語る、音のパーソナライズ化で「脳」に起きる変化

 

楽器演奏をすることが子供の脳を助ける

 

執筆

ピアノ講師、ピアニスト、作曲家

東 真未

 

7才よりピアノを始める。洗足学園大学ピアノ学科卒業 。 ドビュッシー、サティ、バルトークなどの作曲家に影響を受け、幼少の頃より即興演奏に親しむ。 近現代の作品を多く演奏し、卒業後はピアノ講師として5才から80才まで幅広く講師を行う。 自身がリーダーを務めるグループにて即興音楽を行い、数多くのセッション、バンドにキーボード として参加。作曲、アレンジ、ライブ活動、劇団や創作童話への楽曲提供及び演奏を行っている。 世代を問わず、たくさんの方と本気で音楽を楽しむ!をモットーに講師や演奏ををおこなっており、今後のテーマはピアノを使った老化予防や効果的な練習法について、さらに取り組んでいきたい。

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