J-WAVE 81.3FM MAKE MY DAY内に、スタートしたラジオコーナー「NOMON YOUR WELLNESS」。
人生100年時代を迎えた今、このコーナーでは素敵に自分らしく歳を重ねる「プロダクティブ・エイジング」をメインテーマに、美容や健康など様々なマンスリーテーマとゲストを迎え、これまでのヘルスケアとは少し違う、人生を前向きに送れるような情報を毎週日曜日の朝にお送りしています。
この記事では、毎週の放送内容をアーカイブし連載してお届けします。
今月は順天堂大学医学部教授であり、自律神経研究の第一人者、そしてスポーツドクターとしての顔を持つ小林弘幸先生にお話を伺っています。
6月に入り、季節の変わり目とともにジメジメした梅雨が徐々にはじまり、何かと心と体に不調が出やすいシーズンになりました。
そして、ポスト・コロナでも不安を抱える現在、「免疫力」については、とっても気になっている方も多いかと思います。
私たちにとって重要な免疫力を小林先生に教えていただきました。
体と心のストレスが免疫力を下げる
簡単にいうと、外から入ってくるものに対して、体を守ってくれるのが免疫力なんですね。よく、現代社会の中で免疫力が下がっているのではないかと言われていますが、まさにその通りなんです。
特に、ストレスから免疫力がすごく落ちてしまいます。いま、コロナウイルスの話題が毎日メディアに取り上げられ、どうしても先の不安が募り、身体と心にストレスを感じてしまい、免疫力は落ちてしまいます。
心の状態が大きく関係するという免疫力。
もはやストレスのない生活は難しいこの世の中ですが、新型コロナウイルスによる不安が、かなり影響を与えているようですね。
では、私たちの体の中で免疫力に大きく影響している部分はどこでしょうか。
自律神経と腸内環境を整えて、免疫力アップ
免疫力には、何が一番重要かというと、腸と自律神経なんです。
実はですね、免疫力を司る細胞の7割は腸に存在します。
これは、腸を鍛えれば免疫力が上がることは周知の事実であり、腸内環境を整えるということはが、ものすごく重要になります。
また、自律神経も合わせて整えると血流が良くなります。ですから、血流が良くなることにより、腸の動きももちろん良くなります。
自律神経と腸内環境を整えて、免疫力をアップするということは、今の我々にとって、一番重要なことになります。
免疫力を司る細胞の7割が腸にあり、腸を鍛えれば免疫力は上がるということですが、腸と自律神経が大きく関わっているんですね。
では、実際に免疫力アップって簡単にできるものなのでしょうか?
免疫力をアップする食事の方法
今は、とにかく免疫力が下がっています。これから、コロナウイルスの第二波、第三波が来ることを考えると、免疫力をアップしておかなければいけません。
ではどうするか?実際にアップすることは可能なんですね。
どうやったら、アップできるのか、これはもう一重に生活習慣の改善です。その中でも特に重要なのは、睡眠と食事、それから運動です。
免疫力をアップする一番簡単な方法は、朝食をしっかり食べること、つぎに寝る3時間前に夕食を済ますこと。
このふたつを守っていれば、腸内環境はかなり整いますので、免疫力はアップしていきます。特に朝食に関しては、起きてから、1時間半以内に食べることが重要です。
我々の体の細胞には、時計遺伝子という時計が入っています。その時計にスイッチが入らないと、体が夜から朝になりません。
ですから、スイッチを入れるため、起きてから1時間半以内に是非、朝食を食べていただきたいと思います。
いま、コロナウイルスの影響で、テレワークになり、お家で過ごす時間が増えて生活習慣が乱れがちになります。
生活習慣を整えながら、免疫力をアップするためのひとつに、食事の摂り方のヒントを教えていただきましたね。
朝食は起きてから1時間半以内に、夕食は寝る前の3時間前に食べること。みなさん、これを徹底してみてはいかがでしょうか。
来週も小林弘幸さんから免疫力アップのヒントを教えていただきます。ラジオと合わせてお楽しみください。
小林弘幸
1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学院医学研究科博士課程修了。アイルランド国立病院外科、順天堂大学小児外科講師・助教授を経て現在は順天堂大学医学部教授。著書は「医者が考案した『長生きみそ汁』」他多数。日本スポーツ体育協会公認スポーツドクターとしての顔も持ち、テレビをはじめとしたメディアにて、腸と健康のあり方を紹介すること多々。
J-WAVE MAKE MY DAY「NOMON YOUR WELLNESS」
「ココロとカラダが喜ぶ日曜日。」がテーマのJ-WAVE『MAKE MY DAY』にて毎週日曜日AM7:05-7:15にお届けしているヘルスケアプログラム。毎月ひとつのテーマに沿ったヘルスケア情報を、専門家のコメントでご紹介。
WEBメディア「onyourmark」と連動して、番組で紹介しきれなかったエピソードなどを掘り下げて紹介。「LIFE IS LONG JOURNAL」にて公開中。
2020年6月は、順天堂大学医学部 小林弘幸先生を迎えてお届けしています。
この番組は、radikoでも聴取可能です。radikoのタイムフリー機能では、放送日から1週間に限り無料で聴くことができます。
NOMON YOUR WELLNESS × onyourmark vol.2
“免疫力を上げるには、何よりも腸から” スポーツドクター 小林弘幸
onyourmark
WEBメディア「onyourmark」と、講談社より発売されるその雑誌版『mark』とは、スポーツやワークアウトを始めたい、続けたい⼈の“やる気を刺激するスポーツライフスタイルマガジンです。
今月は、免疫力をテーマにお話ししていきたいと思います。そもそも免疫力とは何かということですが、体内に侵入してきた細菌や今流行りのウイルスなどを撃退したり、またガン細胞が増殖するようなことから体を守る仕組みです。